発行後のマナー


 本やグッズ、ペーパーを発行した後のマナーです。
 自サークルでイベントのみでの配布・販売しかしていないのであれば、それほど気にする必要も ないのかもしれませんが、通販や他人様が関わる場合はやっぱり必要なマナーですよね。

 そして、余談になりますが・・・
 このページ、結構『発行物・印刷物のマナー』という検索語で引っかかることが多いようです。
 ・・・が、見ての通り、このページは『同人界』という特殊な状況下においてのマナーを扱うページですので、 参考程度にはなるかもしれませんが、一般常識とは若干異なる 部分もあるかと思います。
 一般常識上のマナーを求めてお越しになった方は、予めその点御了承の上で閲覧くださいますようお願いいたします。




落丁・乱丁の確認
全部をチェックするのは難しいことですが、できる限りは確認した方が良いでしょう。
ちょっとした印刷のブレやインクのかすれ程度なら気にしなくても良い場合も多いですが、 どんなに優秀な印刷屋さんだったとしても、『不良品』が混入する可能性はゼロでは ありませんから。
あまりにもヒドイ不良品が多数混入していた場合は、印刷屋さんにクレームを申し立てた方が 良いでしょうが、中には『フェア』や『格安印刷セット』を理由に受け付けてもらえない 場合もあるかも・・・
とりあえずは・・・確認です。
あ、一つ不良品が見つかれば、同じような箇所に同じ問題があるケースが多いです。
確認する時は、その辺に気を配りましょう。

発送作業
ペーパーの配布協力者様や委託者様、本の予約者様に発行物をお送りする時は、特に 許可をいただいていないのであれば郵便で発送した方が良いでしょう。
本のみの発送であれば、冊子小包を使っても良いでしょうが、やっぱり許可をいただいておく方が 良いかと・・・
一応簡単なメッセージなどを添えてお送りするのがベストですが、最近はメッセージを印刷で 済ませるケースも増えてきています。
中には手広くやっていらして、直筆メッセージが不可能な場合もあるでしょうから、 印刷メッセージが失礼にあたる・・・とまではいいませんが、メッセージ内に一言、 『ちゃんとしたお手紙書けなくてすみません』とか『印刷(コピー)で失礼します』等を 付け加えると良いかも。
あ、逆に、冊子小包等の場合は、中に直筆メッセージを同封することが禁じられていますので、 その場合は印刷した一言を同封すると良いでしょうね☆ (お手紙扱いではなく、あくまでも送付する 冊子の付録的文書な形式で。ですから私信はNG〜)
あと・・・最近は、メール便の利用も増えてきているようです。

予備用在庫
落丁・乱丁の場合に備えて、 発行後すぐに全てを売り切ってしまわない方が良いかと思います。
不良品が出た場合、予備があれば交換も可能ですから。
ある程度時間が経って不良品の連絡がない場合は、残った予備が不良品でないかどうかを 一応確認した上で販売にまわしても良いわけですし。
ペーパーの有効期限が長めの場合は特に、面倒な品切れの謝罪や返金作業を避けるためにも 予備を残して置く・・・というのは良い方法です☆

不良品対応
上記のように予備を残しておくと、不良品の対応がスムーズにできますよね☆
不良品が発生した・・・との連絡をもらった時は、速やかに対応することが大切ですから。
相手の方が、本を送り返してくださったのなら、すぐに謝罪のお手紙と共に予備の良品を 発送しましょう。
当然、その際の送料は発行元が負担します。
相手の方が不良品本を送る時に使った分の送料をも負担するのが望ましいでしょう。
反対に、相手の方が本を同封しないでお手紙やメールで不良品の連絡を入れてきた場合・・・ とにかく同じように謝罪のお手紙と予備の良品を発送します。
送料は当然発行元持ち。お手紙で連絡を頂いた場合は80円切手をお返しした方が 良いかと思います。
その際、『これが届いたら不良品を送り返してください』等のメッセージと切手添付・住所記載済みの 返信用角型封筒等を同封し、不良品は回収しておくことをオススメします。
確かに、余計な送料がかかってしまうので、無駄に思われるかもしれませんが、どういう不良品が 混ざっていたのか・・・を知ることはとても大切なことだと思うんです。
また・・・このようなことを書いていいのかどうかわかりませんが・・・中には、『不良品』だと 偽って只で商品を手に入れようとする人が絶対にいないわけではありません。
妖しいな・・・と思ったり、騙されるのは嫌・・・ということであれば、不良品を送って もらってから交換をする・・・という方法をとるのも良いでしょう。
でも・・・あまり相手のことを疑い過ぎるのもマナー的にどうかと思いますよ。
そうそう、万一予備の在庫切れの場合は、返金すべきです。
許可なく勝手に代替品・・・というのは感心できません。

在庫管理
何人かの友人同士で本等を作った場合、誰がどのように管理するのかは、 あらかじめ決めておくべきです。
印刷代はワリカンだったのに、誰かが勝手にどこかで販売してその人だけが大儲け・・・という ことがないように(笑)

保管場所
直射日光を避け、湿気のない平らなところで保管するのが望ましいです。
販売物が色あせしていたり、カビが生えていたり、折れ曲がっていたり・・・だなんて、 マナー以前の問題です。

在庫処分
発行後時間が経過したり、売れ行きがあまりにも悪かったり、サークルがジャンル変更に なったり・・・で、発行物を格安販売することは決して悪いことではありません。
・・・が、他のサークル様と合同で発行した場合などは、片方のサークルさんだけが 勝手に価格を下げてしまう・・・というのは考えもの。
許可を取るか、あらかじめ取り決めをしておくことをオススメします。
また、以前同じものを買った方が戸惑わないように、ペーパーやプライスカードなどに 『在庫処分』とか『値下げしました』等書き添えておくと良いでしょう。

発行物にミス発見
本などが出来上がってから『あ、ここ間違っていた』なんてことがあると思いますが・・・
まあ、若干の誤字脱字くらいなら気にすることはないでしょう。
・・・が、登場人物の名前を間違えたとか、作品の設定についてのウンチクを披露したがそれが 思いっきり間違いだったとか・・・そういう場合は、何か別の機会(次の同ジャンルの本や ペーパー)等で謝罪・訂正しておくと良いでしょう。
その本を買ってくれた方が見てくれるかどうかはわかりませんが、ここは一応マナーとして・・・
コピー本などで部数が少なめな時は、訂正文を挟み込む・・・というのも手ですけど、大部数発行の 場合にはさすがに無理がありますし・・・(汗)
もし、再販などするのでしたら面倒でもミスを訂正してから印刷するとこをオススメします。




その他発行物の作り方のマナーの各項目はこちらです。
合わせて御覧になった上で、参考にしていただけたら幸いです。


発行物の準備・計画のマナーを見る

原稿の描(書)き方のマナーを見る

同人誌の内容に関わるマナーを見る

便箋等グッズのマナーを見る

ペーパーのマナーを見る




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