サークル運営のマナー


 サークルにも様々な形体がありますし、活動方法も色々です。
 ここに書かれているのはあくまでも例ですので、御参考程度に読んでいただけたら幸いです。
 また、『運営』と表現してありますが、一部『所属』に関することも書き加えてあります。

 そして、余談になりますが・・・
 このページ、結構『サークルのマナー』という検索語で引っかかることが多いようです。
 ・・・が、見ての通り、このページは『同人界』という特殊な状況下においてのマナーを扱うページですので、 参考程度にはなるかもしれませんが、一般常識とは若干異なる 部分もあるかと思います。
 一般常識上のマナーを求めてお越しになった方は、予めその点御了承の上で閲覧くださいますようお願いいたします。




サークルとは・・・
直訳すると『輪』。
普通の意味合いでは、複数名のグループの単位を表しているようです。『同好会』とも訳せます。
・・・が、同人サークルの場合、ちょっと考え方も違うようでして・・・
下記にいくつかのサークル形体の例を挙げてみます。

●会員制サークル
同じ作品(キャラ・作家・声優・・・等、対象は様々)のファンや主義(画風・作風・本気で プロを目指す等の目的・・・等こちらも様々)を持った仲間の集まりで、参加資格等に制限は あるものの、基本的に不特定多数の誰もが入会できるサークル。
会長(役称は様々ですが)を中心に運営され、幹部が数名いる場合もあります。
大抵の場合は会費を納めることで会員になることができますが、会費自体は無料で実費のみ・・・ といった形のところもあるようです。
サークルのルールは会長によって定められており(会員の意向を尊重して随時改定して くださる場合もありますが)、基本的には絶対にそれに従わなくてはなりません。
どうしても問題がある場合等は、会長に直接かけあってみるのも良いかもしれませんが、 自分的に合わないサークルには、最初から所属しない方が無難でしょう。

●友人同士等の複数名サークル
一口に『友人同士』とは言っても、大きく分けて2つの形態が考えられます。
元々の友人同士数名で結成されたものと、同人活動をする中で知り合った者同士 複数名で結成されたものとがあり・・・ちなみにPumpkinは前者になります。
2人から、多いケースだと10人くらい・・・の規模でしょうか。
構成員2名のサークルを『2人サークル』と呼んでいらっしゃる方もいるようです。
運営の方法は様々なので、ここでうるさく言うことではないでしょう。 仲良く活動してくださいね☆

●個人サークル
またの名を『1人サークル』。
文字通り個人で活動している・・・という意味で、本来のサークルの意味合いが『仲間』で あることを考えると、ちょっと矛盾しているようにも感じられますが、同人サークルの場合は サークルを『単位』として考えているので、構成員の人数についてはそれほど 深く気にしなくて良いようです。
よく芸能人とかでも、『○○(ユニット等のグループ名)の△△(芸名)です』って人がいますが、 そのグループの構成員が1人・・・ってケースがありますよね? それと似たようなものだと 考えていただければわかりやすいと思います。

サークルに所属するには・・・
会員制サークルの場合は、まず自分の趣味に合うサークルさんを探して、規約などを確認して、 それで大丈夫ならマニュアルに従って入会します。簡単です。
友人同士のサークルなら、友達同士でサークル名と活動方針決めて・・・『よし、今日から私達 サークルだ!』と、思った時点で結成です。簡単です。
個人サークルの場合は、自分で色々決めて・・・『よし、今日から・・・(略)』。 簡単です。
友人同士や個人サークルと違って、会員制のサークルはすでに決まっているルールがありますので、 それらは必ず守らなければなりません。
自分には守れないかもしれないルールがある場合は、そのサークルに入るのは諦めて別のところを 探すか、自分で自分流のルールを持ったサークルを作るしかないでしょう。

サークルの所属について・補足
別に、サークルのかけもちはいけないことではありません。
ジャンルや活動形体によって、複数のサークルをかけもちする方もかなり多いことでしょうし、 普段の自分の活動とは別に、娯楽的に会員制のサークルに所属している方も多いはずです。
ただし、 かけもちすることで他のメンバーの方に迷惑だけはかからないようにしてくださいね☆

サークル名
新しくサークルを結成する場合、必ず決めなくてはなりません。
・・・って、決めなきゃならない・・・ってことはないかもしれませんが、決めなきゃ不便 でしょう・・・色々と。
個人サークルの方は、御自分のペンネーム(の一部)をサークル名に使う場合も 多いかもしれませんね。

サークル名のタブー
『個人活動のマナー』にも書いたこととかなり重複するのですが、実在の団体名等は避けた方が 無難です・・・というか、つけた名称によっては余計なトラブルに巻き込まれる場合もあるかも しれませんので、避けましょう。
また、公式ファンクラブ等と勘違いされてしまうような名称も避けるべきです。
つけてしまってから、公式ファンクラブ等と誤解されるようなケースが多発するようであれば、 特に会員制サークルの場合は、入会マニュアルの目立つところにそうでないことを明記して おくべきでしょう。

サークル名の変更
これも『個人活動のマナー』内のペンネームの変更と重複することなので、詳しくは省略します が、変更の際は、次に何かの用事のある時でも構わないので、お付き合いのある方やサークルさんには 必ず連絡しましょう。

サークルの脱退
会員制サークルに所属している方で、いわゆる一般会員の場合は、恐らく脱退についての マニュアルのようなものがあるでしょうし、特別ないようであれば代表者の方に問い合わせて その指示に従えば特別問題はありません。
ただ、会員制サークルの運営幹部を任されている方につきましては、引継ぎ等、諸作業をしなくては ならない場合も考えられますので、他のメンバーの方に迷惑がかからないよう心配りを忘れずに。
また、友人等複数名で結成しているサークルの場合、その中の1名の脱退が他の者に大きく影響を 与えてしまう場合も多いですので、しっかりと話し合うことをオススメします。

サークルの解散
個人サークルの場合は解散も簡単です。自分で『解散だ』と思えば良いだけのことですから。
友人同士のサークルの場合は、話し合いがスムーズに進まないことも考えられるでしょうが、 これも個人間の問題なので特別記することはないでしょう。
問題は会員制サークルの場合。
一般会員とは関係のないところで突然解散が決まるケースが多いのではないかとも思いますが、 もし解散がある程度前の段階でわかっていることであれば、予め全会員に事情を説明し、 納得していただいた方が格段に良いでしょう。
もし、可能であるならばサークルの形を変えることになるかもしれませんが、別の方に引継ぎをする ことも検討できるかもしれません。
ただ、どんなに止むを得ない事情があったとしても、先に頂いてしまっている会費等につきましては、 必ずお返ししてください。
会費返却に関する内訳等もきちんと計算して、全員にお渡しすることもオススメします。
会員制サークルの突然の解散の場合、ほとんどの原因は代表者の都合によるものだと思われますので、 一般の会員様に決して損をさせるようなことがあってはなりません。
また、どのようなケースであってもお付き合いのある方やサークルさんには、大至急連絡 しなくてはなりません。

サークルの運営方針
個人や元からの友人同士のサークルであるなら、特別決めておく必要もないでしょうが、 それ以外の場合はサークルのルールを決めておく必要があります。(特に会員制は絶対!)
会費等、お金が絡む問題も多いので、慎重に考えるようにしてください。

運営方針の変更
個人サークルの場合は全く問題はありませんし、友人間のサークルの場合も本人達で話し合えば 済むことなのですが、特に会員制サークルの場合は一波乱あることも少なくありません。
例えば・・・何の事前の説明もなく、急に会費が値上げになったりしたら・・・あまりいい気分は しないものでしょうし、学生さんのように資金に限りがある方の場合は 困ってしまうことでしょう。
何らかの理由で、サークルの運営方針を変更する場合は、できるだけ全ての会員様に意見を求め、 その時点でお預かりしている会費を消化しきった来期からの変更にする・・・等の 配慮が必要です。
また、方針の変更に伴い、脱退される方もいらっしゃるかもしれません。
仮に『途中脱退の場合は徴収済みの会費の返却は行いません』等のマニュアルがあったとしても、 運営方針の変更は代表者側の事情なのですから、特別に会費の残り分を返却する等する 必要があるのではないでしょうか?

お金のやり取り
会費制のサークルの活動費・通販代金等、同人活動に、お金のやり取りは欠かすことが できません。
郵便の中に現金をそのまま入れる・・・ということが禁じられていることくらいは、このサイトを 御覧の方なら当然御存知だと思いますので、それについてはさておき・・・
自分達の生活・活動に最もあった形での方法を取ることをお勧めします。
そんなバカなことはないとは思いますが・・・口座を持ってもいないのに、『代金は振込みで』なんて ことは・・・できませんよね?

振込・払込・振替を指定する場合の注意・マメ知識
厳密に言うと、『振込』は銀行口座に対しての送金で、『払込』は郵便局のそれを指します。
まあ、それはさておき・・・
口座を用いた取引は、小為替と違い換金の手間がないため楽ですし、大手サークルみたいで カッコ良いので憧れの対象となりがちですが・・・
(・・・ここから先は、『郵便払込』を対象として話を進めます)サークル活動用に使おうと 考えている通帳は『振替口座』の通帳でしょうか?
一般的に、普通の人が持っている通帳は『総合通帳』と言いまして、『振替』には使えない 通帳なんです。
もちろん、払込することはできますが、よく企業通販等の代金支払い時に見かけるような 専用の『払込用紙』を使うことはできませんし、手数料も割高となります。
これを知らずに、『入金はこちらまで』とやってしまうと、相手の方に手間と負担を余分におかけ することになるため、大変な御迷惑となってしまうことでしょう。
『振替口座』は窓口で申請して作らなくてはならないものなので、『えー、私の通帳はどっちだろう ・・・?』と、悩むようであれば、貴方は間違いなく持っていない・・・と考えてよい でしょう。
更に言うと、見分けるポイントは、口座番号の先頭の数字が『0』ならば『振替口座』で、『1』 ならば『総合通帳』となります。
・・・違いを御存知の上で、『総合通帳』への送金を指定する分には、相手の方にその旨伝えて おけば何も問題ありませんが・・・そうでない方、結構多いようです。
ぜひぜひ、システムの再考をお勧めしたいところです・・・

切手・金券等での代金受取システムについて
お客様への親切なサービスとして、通販代金の全てを切手や金券での購入OKという体制で 運営されているサークルさんを時々見かけます。
・・・が、何件かに1件の割で切手オンリーの購入希望者がいらっしゃる分には何の問題も ありませんが、大多数の購入希望者が切手等で支払いをした場合・・・サークル側には切手の山が 出来上がってしまうわけです。
確かに切手は送料として使うことができますが、送料やその他の活動用に使うより多い量の 切手が手元にあったとしたら・・・困ってしまいますよね?
そんな時のために、金券ショップ等にて切手を換金する・・・という方法もあるのですが、 この場合、当然全額は戻ってきません。
そのため、換金時に備えた対策として、『切手購入時には2割増(程度)の金額で』等の形を 取られるサークルさんも存在するとか・・・
当然このシステム自体に特に問題はありませんが、注意事項がいくつかありまして・・・
まず第1に『ペーパー等の通販マニュアル内に必ずその旨明記すること』・・・って、当たり前の ことですが、後になってから揉める・・・ってケースも考えられますので。
そしてもう1つ『ペーパー以外の場所ではできるだけ切手購入OKと公言しないこと』・・・例えば、 他所様のペーパーのCMコーナーとかゲスト執筆した本のインフォメ欄とか・・・ですね。
つまり切手購入時のシステムについて充分な説明をすることができない小さなスペースには 書かない方が良いでしょう・・・という意味。
それを見た方が、切手購入する気満々でお問い合わせの手紙を送り、実際に必要な代金が 予想より高くなってしまった・・・ということになると、 当然大きなトラブルとなってしまうでしょうから。




その他のその他のマナー(紛らわしい言い回しですね・汗)の各項目はこちらです。
合わせて御覧になった上で、参考にしていただけたら幸いです。


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