『真実は 闇の中』第四話 『場違いな部屋』――――― 嘘だ!! そう叫び出したい感情を無理矢理押し込めてアルルは走る。 ――――― そう、あれは・・・『偶々』・・・きっと、何かの間違いだ。 無理矢理自分にそう言い聞かせ、宿を飛び出した。 例え彼程の魔導師であろうとも、僅かな油断から野犬や狼のような獣に傷を負わされることくらいはあるだろう。 腕に牙の痕のような傷があったからといって、不思議なことでもなんでもない。 何故治癒魔法で傷を治療しないのか・・・という疑問が残らないでもないが、見た目に反して、治療するまでもない程の 軽い傷跡だったのかもしれない。 ――――― そうだ。それなら何もおかしなことはない! 自分なりに勝手に都合の良い結論を導き出してみる。 確かにありえない話ではない。 ありえなくはないのかもしれないが、それでも全てに納得がいくわけでもない。 『別の可能性』が何度も頭をよぎる。 シェゾ・ウィグィィという男が、確かに『人間』として生を受けたことは間違いない。 だが、もしも・・・それこそ僅かな油断でヴァンパイアに噛まれていたのなら・・・? 沢山の商人達が集まってきたこの街で、『掘り出し物を探す』と言っていたはずの彼が、ほとんど外出することもなく 部屋に閉じこもっている不自然さ。 時折、アルルを不必要に避けているかのように思われる、なんとも言い難い違和感。 あの傷跡が、そうであるのなら ――――― 話は、全く違ってくる。 やはり・・・ギルドに引き返して、なんとか情報を引き出すべく再度努力してみるべきだろうか。 それとも、近くの自警団の詰所に駆け込むなどして・・・ いや、ダメだ ――――― そんなことをしては、『彼が犯人だ』と自らの手で密告してしまうようなもの。 『それだけ』は絶対にしたくない ――――― 思い切って、依頼主の男に面通しさせれば、全ての疑惑は解決するのであろうが・・・到底できるはずもない。 いや、もしかしたら『彼ではありません』と、事も無げに答えてくれるのかもしれないが、そう都合良くはならないであろうと、 全ての状況証拠とアルル自身の勘が告げている。 それなら、どうしたら良いのだろうか ――――― アルルは、先刻訪れたばかりの役所に戻ってきていた。 一番この場所が近かったというのも理由の一つだったのかもしれないが、その目的は ――――― 「さっきの書類、急いで見せてもらいたいんです!」 悪いとは思いつつも、午前中に申請書を提出したばかりの窓口に半ば割り込むようにして、若い職員にそう告げる。 「自警団で確認しなきゃならない大事なことが書いてある書類なんで、特別に許可をお願いっ!!」 丸っきりの嘘ではなかったが、これではまるでアルル自身が自警団員か、自警団の依頼を受けた代理人としか 思われないような表現だろう。 少しでも窓口での心象を良くすべきかと、咄嗟に普段使い慣れない丁寧な物言いで話を切り出したものの、焦りのあまり 結局は元に戻ってしまう。 窓口の職員はというと、そのこと自体は全く気にしてはいなかったようだが、しかし、 さすがにそれで騙されるようなことだけはなかった。 「自警団で発行した申請書はお持ちですか?」 「それは・・・今、まだ・・・で、でも、急ぐんです!」 「では、身分証明書をお願いします」 良く考えれば当たり前のことだろう。 『自警団』と名乗って全てが罷り通るのなら、誰だって口先だけの『自警団員』に成りすませる。 ここで本当に『自警団員』であることか『自警団の依頼を受けた者』であることを証明しさえすれば、書類閲覧の許可が 通常より早くに降りるのかもしれないが・・・ 「あの・・・ボク、自警団員ではないんだけど・・・」 正直に言う他はなかった。 「では、自警団とはどういう係わりで?」 声色と表情に明らかな不審の色が混ざる。 場合によっては、この場から追い出されるか、もしかしたら『偽自警団員』として拘束されてしまうかもしれない。 仮にそうなったとしても、昨日の自警団員と話がついて状況さえはっきりすれば、無罪放免となることであろうが、それでは さすがに遅すぎる。 「ある事件のことで、自警団に協力をお願いしているんです。えっと、ボクの身分を証明できるものは・・・ これ・・・じゃダメ、かな?」 そう言いながらアルルは、ポケットの中に入れて持ち歩いていた小さく折りたたんだままの羊皮紙を差し出す。 それには、学校の課題として博物館や図書館等の施設の利用や立ち入りに許可が必要な遺跡の見学をする場合等に、 便宜を図ってもらえるよう、魔導学校校長直筆の一筆が認めてある。 所詮、何の効力も持たない単なる手紙に過ぎないものではあるが、何もないよりは当然マシだろう。 少なくとも、アルル・ナジャが魔導学校の生徒だということだけは証明される。 もちろん、それ自体が作り物だとか、不正な方法で入手した物だとか、疑われてしまっては意味がないのだけれど・・・ 「・・・・・・」 窓口の若い職員は、受け取った手紙を開き、その場で目を通したかと思うと、アルルに返答すらせずに奥で事務作業していると 思われる別の職員の下へと駆け寄った。 (・・・やっぱりダメかな。どうしよう・・・) 奥でやり取りしている職員同士の会話は聞こえなかったが、その尋常でない雰囲気に不安になりつつも、アルルは『これから 何をすべきか』を頭の中で整理する。 ――――― せめて・・・シェゾを『救う』方法を見つけないと・・・!! 彼が、この事件とは無関係である証拠。 これがはっきりするのなら、それに越したことはない。 だが、恐らく必要になるのは・・・彼が、正真正銘の人間で、ヴァンパイアに噛まれたことによる『被害者』だという証拠。 そして、その『被害者』を『元に戻す方法』 ――――― それさえわかれば、彼が『魔物』として討伐されることだけはなくなるだろう。 ただ、その場合・・・家族を失った男の無念だけは晴れることはないのだけれど ――――― 「・・・アルル・ナジャ様」 自分の名が呼ばれたことに気が付き、アルルは顔を上げる。 「部下が大変失礼を致しました。午前中に申請いただいた書類は優先的に処理させていただきます」 目の前に現れたのは、先刻まで窓口にいた若い職員でも、その奥で事務作業をしていた別の職員でもなく、恐らくはこの役所の 責任者クラスと思われる年配の紳士であった。 「本来でしたら・・・形式上とはいえ、申請書に許可が降りるまで若干時間がかかりますが、 御希望の資料の閲覧につきましては、私の権限で別室に御用意させていただきますので・・・」 「え? いいの?」 あまりの急展開に、思わず拍子抜けしてしまう。 「もちろんです。他に必要な物があれば何なりとお申し付けください」 渡した書類は公的なものではない上、何の強制力など持たぬもの。 しかも、彼女は一介の学生なのである。 『魔導学校』という存在は、一般人にとって想像もできないくらいに大きなものなのかもしれないが、 恐らくはアルルのことを『魔導学校から正式な特命を受けて派遣された魔導師』・・・とでも 勘違いしているのではないだろうか。 「必要なもの・・・」 とりあえず、ギルドから提出されたというの報告書さえ見ることができれば、 ここでの用は済んだも同然であるのだが・・・ 「他の資料の閲覧等が御所望であれば迅速に手配いたします。すぐに助手として職員も配置いたします」 「え・・・いや、ボク一人で大丈夫だけど・・・」 「生憎、魔法に関する専門知識を持ち合わせた者はおりませんが、雑務にでもお使いください」 そう言いながら案内されたのは、一人で使用するには余りにも広過ぎる部屋。 決して質素ではない・・・いや、寧ろ高級な作りの机や椅子が並べられているため、 応接室なのかとも思ったが、無駄な家具がないことや、部屋の広さから考えても会議室として使用されているのではないだろうか。 とりあえず、下っ端役人の会議用の部屋でないことだけは見るからに明らかだ。 「書類をお持ちいたしましたっ」 アルル達が部屋に入るとほぼ同時に、先刻の窓口職員が幾つもの分厚い書類の束を抱えたまま早足で駆け込んでくる。 「こ、こんなに・・・?」 「はい。閲覧の申請をいただいていた書類はこちらになります」 よくよく考えてみたら、ギルドが報告書を提出したという正確な日付がわからなかったため、期限を定めずに 『魔物退治関連の報告書』と記載して申請していたのだった。 当然、ギルドでは頻繁に魔物退治等を請け負うだろうから、資料も膨大なものになろう。 「簡単に日付、事例やエリアごとに分類されていますが、お手伝いしましょうか?」 「ありがとう・・・でも、あとは大丈夫だから・・・」 実際に見るべき書類は数枚程度のものだろう。 事件の起きた日付も村の名前もわかっているのだから、この中から探し出すこと自体は決して楽ではないとは思われたが 難しいことではない。 書類を絞り込むためには人手があった方が良いのかもしれないが、極力他人に知られたくない事情ができてしまった以上 そういうわけにもいかないだろう。 だが ――――― 「そうだ。一つだけ、お願いしてもいいかな?」 折角の申し出を無碍に断るのが悪いような気がしたというよりは、本当に自分の都合。 「自警団の詰所に、約束していた時間に遅れると思うから、後で直接詰所に行く・・・ってことを伝えてもらいたいんだ」 そう言いながら、昨日の団員の名前と所属とをメモに殴り書き、目前の職員へと手渡した。 「わかりました。早急に」 「あ、そんなに急がなくてもいいよ。今の時間なら、まだ戻ってないと思うから」 まるで使い走りのようなことをさせてしまうのに抵抗がなかったわけでもないが、『雑務に職員を使っても良い』との ことだから、気に病むことではないだろう。 目的は『人払い』 ――――― 確かに自警団とも連絡は取り合わなくてはならないだろうが、それだって本当はもっと後・・・必要な情報を手に入れてからの方が 都合が良い。 「いえ、すぐに戻ってまいります。御本人がいらっしゃらなくても、伝言自体は詰所にいる方に伝えれば良いだけですので」 「あ、あと・・・」 慌ててそう付け加える。 「もしかしたら必要になるかもしれないから、図書館に寄って、貸し出し制限のある本を特例で貸してもらえるかどうかの 確認だけをしてきてもらいたいんだけど・・・」 ここで書類を確認してから図書館に向かう予定だったので、ある意味必要のない『お遣い』である。 更に言うなら、自警団の詰所から図書館はそれほど離れてはいないため、時間稼ぎにしては不充分であった。 「わかりました。学術的な価値のあるもので、保存状態に難のあるものに関しては無理かもしれませんが、それ以外のものでしたら 大丈夫だと思いますので確認してまいります」 一礼して早足で部屋を出て行く職員を見送りながら、アルルは自責の念に捕らわれていた。 (・・・ごめんなさい。なんか、騙すようなことしちゃったみたいで悪いことしたのかも・・・) 彼女が『魔導学校からの特命を受けた魔導師』であると勘違いしたのは、ここの職員達であってアルルの責任ではない。 だが、それを訂正する機会がなかったわけでもないのも事実。 (勘違いしている・・・ってことに気が付かないフリして、良い様に利用した・・・ってことなんだよね。きっと・・・) そう考えを巡らせたのはほんの一瞬。 間違いを訂正するのも、職員達に謝るのも、全てが解決した後でも構わないはずだ。 今は ――――― 一刻の時間が惜しい。 目的の報告書は、思ったより簡単に見つかった。 魔物発生時期や地域。そして人的、及び物的被害について等が簡潔にまとめられている。 そのほとんどは彼女自身既に知っていることばかりではあったが、つまりそれは依頼主の男の話に矛盾点が ないということでもある。 肝心の討伐隊の素性については当然書かれてはいなかったが、興味深い事実が記されていることにアルルは気が付いた。 ――――― 当初、不明とされていた魔物の正体については、被害者に残された傷跡や生存者からの情報からヴァンパイアの亜種 である『スノウ・ヴァンパイア』であることが推測された。 この地域ではほとんど見ることのできない魔物ではあったが、討伐隊内に当該魔物の知識に 詳しい者がいたため・・・ ――――― 地元の人間はもちろんのこと、討伐隊の面々が知らない魔物について詳しく知っていた者・・・ それは、恐らくシェゾだったのではないだろうか。 無論それはただの想像に過ぎない。 討伐隊に所属していた、アルルの知らない誰かが他地域の魔物について詳しかった・・・という可能性も当然否定できないのだ。 だから、この一文だけで彼が討伐隊に関わっていたと判断することはできない。 だが ――――― 報告書の最後には、こう付け加えてあった。 ――――― 今後、『スノウ・ヴァンパイア』についての対策が必要となった時のために、魔物の詳細な特徴・対処法等を求む。 討伐隊が具体的にどのように事態を収束したのかを、後日改めて報告してもらいたい ――――― これは、恐らく役所側が付け加えた一文であろう。 つまり・・・『この魔物の詳細は、ほとんど知られていない』ということなのであろう。 そのように稀有な魔物について詳しい者が、そう都合良く討伐隊に存在するものだろうか・・・ 『後日の報告』がただの要望であるのか、強制力のあるものなのかは判りかねたが、少なくともそれは 現時点ではされていないらしい。 (せめて・・・それがあれば、シェゾが討伐隊にいたのかどうかがハッキリしたかもしれないのに) 恨む筋合いではないのだろうが、ついギルドの親父の顔を思い浮かべて悪態を付いてしまう。 「とりあえず・・・魔物の正式な名前がわかったんだから、今度はそれを調べれば良いんだよね」 調べることにより、シェゾの傷が魔物とは無関係であることが証明されるかもしれないし、仮に最悪の事態が判明したとしても 対処法を見つけることができる。 「・・・ってことは、あとは・・・」 ――――― 『スノウ・ヴァンパイア』 ――――― その名の通り、北国に生息するとされる希少な魔物である。 『ヴァンパイア』と称されてはいるが、生物学的には別の種と考えられており、単に『牙で生き血を吸うような行動をとる』こと から、生息地域では古来よりそのように呼んでいたため、その呼び名が定着したらしい。 擬似吸血行為は本来のヴァンパイアのような生命活動維持のためではなく、いわゆる繁殖行動であり、 実際には自らの体液を媒介して人体の血液中に産卵していると考えられる。 一部の例外を除き、数年に一度の繁殖期以外は人を襲うことはなく、人里で人に混ざって生活をしていることも珍しくはない。 全体的に体を構成する色素が薄いとされ、人間と比べると肌の色が青白く、髪や瞳に色味を帯びていない等の特徴があるが、 それにも個体差があり外見だけでの判別は大変難しい。 余談ではあるが、この『スノウ』という名称は、古来の現地語からという説も強いが、 この色素の薄さから付けられたという説も存在する。 (うわ・・・この色素が薄い・・・っての、なんだか嫌な情報かも・・・) 銀色の髪 ――――― 蒼く冷たい瞳 ――――― そして、決して健康的とは言えないであろう肌の色 ――――― (こんなの聞いたら、シェゾが生まれつきスノウ・ヴァンパイアだ・・・って信じちゃう人いるよ。きっと・・・) アルルは思わず辺りを見回した。 「・・・アルル様、どうかしましたか?」 「う、ううん・・・なんでもない。ちょっと目が疲れただけ・・・」 慌てて何事もなかったかのように装ってみる。 そう ――――― アルルは、一人で図書館に出向く予定だった。 この街の図書館は専門の学術機関として機能している場ではなかったものの、最低限必要な知識を手に入れるには 充分過ぎるほどの蔵書が存在しているはずだ。 他の地域の魔物についてを調べることくらい造作もないこと。 しかし、その周囲には、先刻の役所の職員達と、昨夜の青年を加えた数名の自警団員が取り囲むようにして 彼女を見守っている。 そう。場所はそのまま、役所内の会議室。 (こんな騒ぎになっちゃって・・・どうしよう。取り返しが付かないよ・・・) ギルドが提出したという報告書について、アルルは一切の口を開くことはなかったが、役所内には当然その報告書を受理して、 更にはギルドに補足要求を出した担当者がいるはずだ。 近隣には出没したことのない魔物による被害報告は、さぞかし担当者の記憶に残っていたことだろう。 『魔導学校からの特使』が関わるほどの魔物絡みの『事件』が起きたとなると、 誰だってそれらを結び付けて考えるはずだ。 なんとか隠し通すつもりだったアルルの徒労は、呆気なく無駄なものへと変わった。 「アルルさん、こちらの書物にもスノウ・ヴァンパイアの話が載っていますよ!」 頼んでもいないのに、入れ替わり立ち代り様々な文献が運ばれてくる。 アルルの方から図書館に出向いたのではなく、図書館の方から・・・いや、正確には役所から依頼を受けた図書館の職員が、 該当書籍を見繕って運び込んでいるのである。 自分で出向き、かつ自力で探す手間が省けた一方で、伏せておきたい情報までが漏れていくようで逆にもどかしい。 「ええっ? スノウ・バンパイア・・・って、魔法が効かない・・・って書いてあります!!」 その場にいた全員が顔を見合わせる。 「じゃあ、なんで魔法学校が魔導師を派遣したんだ・・・?」 誰からともなく挙がった声。 当然の疑問だろう。 アルル自身にとっても、それは驚愕の事実である。 「いや・・・魔法が効かないんじゃなくて、魔力が作用しない・・・って書いてないか?」 「でも、それってどう違うんだよ?」 「それは・・・」 視線がアルルに集まる。 逃げ道が見つかったことに安堵しつつも、言葉を詰まらせながら口を開く。 「えっと、その・・・上手く説明できないんだけど、人間も魔物も皆『魔導力』ってのは持っているんだけど・・・」 その大きさには当然個人差はあるため、全ての人間が魔力を魔法という形で扱うことができるわけではなく、それは 食事や睡眠と同様の生命維持活動に費やされている。 「ボクの使う魔法の中で、わかりやすいのは・・・治癒魔法のヒーリングなんだけど、これって、 怪我した人を直す時、魔導力を使うのはボク自身なんだけど、実際に魔法が効くのって怪我した人の方だよね?」 「そりゃ・・・確かに・・・」 「それは、その怪我した人が魔導力を持っているから魔法が作用している・・・ってことなんだ。だから、死んじゃって魔導力が 完全に無くなった人にはヒーリングは効かない」 例えが身近な例でわかりやすかったのか、それぞれが思い思い頷いている。 「だけど、例えばファイヤーって魔法の場合・・・簡単に言ったら魔力で作り出した火を敵にぶつける魔法なわけだから、 魔法は敵に作用しているんじゃなくて『火』の方に作用している・・・ってことなんだ」 「つまり・・・そのファイヤーならスノウ・ヴァンパイアに効く・・・ってことですね?」 「うーん、簡単に言っちゃえば、その通りなんだけど・・・」 説明を続けようとそう言いかけて、アルルは思わず息を呑む。 今まで一つの疑問として残っていた、事実。 何故、彼が牙の痕を治療せずに放置していたのか ――――― そして何故、その傷を覆い隠すかのような火傷の痕が残されていたのかを ――――― 一つ前の話を読み直す あとがき・・・ あらら。説明君な文章が増えてしまって、予定していたところまで入りませんでした(汗) 予定していたシーンは次回に持ち越し・・・なんですが、キリ良く収まるかなぁ。 あんまり脇役達に名前付けたくないなぁ・・・と思って(話の核心がそっちでないのと、別にちょっとした意図がありまして) 『依頼主の男』とか『自警団員』とか書いてみましたが、登場人物が増えてくると書くのに疲れてきます。 ちょっと反省・・・ メニューページへ戻る 全ジャンル小説図書館へ戻る 『魔導物語・ぷよぷよ』魔導・ぷよ小説へ戻る |