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番外編・セーラームーン考察・解説ページ
こちらは表の解説ページです。
別窓で開いているはずですので、表と比べながら読み進めてください。
第1部から想像するうさぎ達の年齢
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1巻1話の冒頭で、うさぎが自分で言っているわけですから、作品スタート時の彼女は14歳の中2・・・ってことになるでしょう。
健康上の理由等でもない限り、13歳から14歳の子達が中学2年生。
・・・ということは、うさぎの誕生日は6月30日なので、単純に考えるとセーラームーン第1話は7月ころに始まった・・・と考えることができます。
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ところがどっこい・・・1巻5話目でまこちゃんが登場する際、なるちゃんの従姉妹のお姉さんが『ジューンブライド』で結婚する・・・と言っているではありませんか!!
・・・ってことは、この時期は6月(もしかしたらそれ以前)・・・
すでに、辻褄が合わなくなってしまっています。
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ここでちょっと考えてみたいのが番外編の『カサブランカ〜』。
この話の冒頭時点でレイとうさぎ達は出あったばかり・・・となっています。
ところが、この日はレイの誕生日の4月17日・・・
カサブランカ〜だけの設定を信じるとするならば、『中学2年生になったうさぎは、すぐにセーラームーンに変身し、すぐに亜美ちゃんを仲間にし、すぐにレイちゃんと出会った』・・・ってことになります。
そしてカサブランカにはもう一つ時間を特定するキーワードがありまして・・・
6月(と作中に明記)の時点でまこちゃんとレイちゃんが、それほど親しくない関係であり、ゾイサイト様が『ジェダイトのカタキ』とおっしゃっていることから考えて、なるちゃんの
従姉妹がジューンブライド・・・ってのも辻褄が合いそうです。
番外編は、パラレルな話になっている可能性も高いとは思いますが、カサブランカについてはそのまま本編の中に組み込んでもいいんじゃないかな〜・・・ってのが率直な考え。
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・・・確かに、新学期の始業式が大体4月の6〜7日と考えて、たった10日で3人の戦士が揃う・・・って設定では、ちょっと忙し過ぎるかとも思いますが、アニメと違って、閑話的な話が
ない原作なら可能かな・・・って思ったりもしています。
どうやら十番中学は、クラス換えのない学校のようだから、2年になったばかりのうさぎがクラスの友達と昔からの友達のように接していても何の違和感もありませんし、第1話でうさぎが取った
30点のテストは学年初頭の実力テストか何かだった・・・と思えば、納得もいきますし。
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それに何より、1巻1話やカサブランカの時には長袖だったセーラー服が、5話の時には半袖になっている・・・ってのもポイント。
見事に春から夏へと季節が変わっているのです。
単に、原作執筆時(っていうか掲載時)の季節がそうだった・・・って説もありますが・・・(汗)
・・・あ、余談となりますが、この制服について、長袖が夏服で半袖が盛夏服ではないか・・・という御意見を頂いたことがあるのですが・・・
確かにそういう考え方もできますが、ここでは単純に『長袖=冬服』・『半袖=夏服』と統一して考えていきたいと思います。
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ただ、この説にも問題点は残りまして・・・
そう。
冒頭で語った、『わたし月野うさぎ、14歳中2』ってのが成り立たなくなってしまうわけですよ!!
だって、この説なら第1話の時点で4月であるならば、中2のうさぎは13歳でなくてはなりませんから・・・
・・・まあ、この問題の回避については・・・強引な説を打ち立てることができまして・・・
この『セーラームーン』というストーリーをうさぎが読者に語っている・・・という感じに解釈すると、第1部途中で14歳になるうさぎが、まだ13歳の時点から話を語る際に、
『14歳』って言ってしまってもそんなにおかしくはないんじゃないかなぁ・・・って。
かなり苦しい説ではありますが・・・
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ところが・・・この説はあっさりと否定。
実は1巻4話にて、ルナのコンピューターに表示されていた亜美ちゃんとレイちゃんの(もちろんうさぎの)データによると、全員が14歳と書かれてあるんです。
この時点では範囲を広く見積もっても、まだ4〜6月中旬のはず。
レイちゃんが14歳・・・ってのは正しいデータですが、亜美ちゃんの誕生日の9月10日が過ぎているはずないのです。(もちろんうさぎの6月30日も過ぎているはずありません)
うさぎの自己紹介についてだけなら、何とか強引な説を作ることができましたが・・・困ったね・・・こりゃ。
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そこで、突然結論。
あじ的には、やっぱり『ストーリーは春から始まり、6月にまこちゃんが仲間になる』・・・説を唱えたいと思います。
うさぎと亜美ちゃんの年齢については・・・原作製作時のウッカリ・・・ってことなのではないかと思うのですが、いかがなものでしょう?
つまり、本当は第1巻1話の時点でうさぎは『13歳だった』説。
この説に反感をもたれる方も多いとは思うのですが・・・(汗)
・・・年月を重ねても、登場人物の年齢が変わらない作品については、『中2=14歳』とか『高2=17歳』っていう設定でも良いと思うのですが、実際に年月が流れていったり誕生日の度に加齢していく作品の場合は、やっぱり『中2=13〜14歳』・『高2=16〜17歳』であるべきだとあじ的には思うのですよ。
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・・・で、この後の展開としては、カサブランカのエンディングで8月(と明記)の時点で4人で行動している・・・ってことは、まだ美奈子ちゃんが登場していないようだから、
彼女の登場は8月以降・・・と考えて・・・あとはそのまま、第1部終了・・・と。
この辺については、『一応』問題はありません・・・
第2部の時期・・・?
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まず参考までに・・・アニメについての設定は、はっきりしておりまして・・・
クイン・ベリル(メタリア)との最後の戦いで次々に命を落としていったセーラー戦士達と衛さん、そして銀水晶のパワーを全て解放することで自らの命をも犠牲にしたうさぎは・・・銀水晶の
パワーによって、新たに地球に転生し直します。
その際、戦いの全ての記憶を失って、普通の女子中学生に戻っているわけですが・・・つまり、第1部の出来事は『全てなかったこと』のようになっていたわけです。
だから、うさぎと衛さんは道端ですれ違ったことのあるって程度の関係だったし、学校の違うレイちゃんや美奈子ちゃんとも全くの他人・・・ってとこから第2部が始まっていました。
まあ・・・転校してきたはずのまこちゃんが既に十番中にいた・・・ってことには若干の矛盾を感じますが、それもこれも銀水晶の力・・・ってことで(強引)
つまり、中学2年をもう一度やり直している・・・って設定のようですね。
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・・・で、原作は・・・といいますと、そのような記述は全くもってありません。
まあ、書いていないだけで、そんな設定が実はある・・・って説も考えられますが、ちょっとこれには問題がありまして・・・
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大きな問題は、元基お兄さんの存在。
4巻の3話目に『君達がセーラー戦士だなんてビックリしたよ』的台詞があるのです。
実は、第1部のクライマックス寸前に、クラウンのビルが爆発してそこから助け出す際に、亜美ちゃんとまこちゃんの正体を知られてしまっていたのです。
・・・で、第2部で、彼女達の正体のこともビルの爆発も覚えている・・・ってことは、当然記憶はそのまま・・・ってことですよね?
・・・つまり、転生したわけではない・・・(っていうか、ストーリー展開上、転生する必要はないけど)
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さて、実際のところ、この時点でうさぎたちは何年生なのか・・・というと、第2部冒頭の4巻1話にて育子ママが『うさぎはもうすぐ3年生』と言っていらっしゃいます。
つまりはまだ2年生だ・・・ってことですね。
・・・ってことは、単純に考えると、第1部が秋ごろに終わって、そのすぐ後・・・って考えるのが無難かもしれません。
だって、第1部では美奈子ちゃんが登場した後の話は、短い期間で進んでいるはずだから・・・
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・・・ところが、第1部の途中(2巻2話目)で長袖のセーラー服に戻ったはずなのに、また第2部の4巻4話で半袖にかわっているのです・・・
第2部のスタートが秋であるならば、これは変。
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しかも、同じく4巻4話の季節はテレビによると『早めの梅雨』・・・
・・・ってことは5月か6月・・・?
制服も夏服に変わってますしね・・・
さらにとどめ・・・5巻1話目の『もうすぐ8月3日、まもちゃんの誕生日』的一言・・・
つまり8月の1日か、7月・・・ってことですよね?
8月になっていた卓上カレンダーを見ながらの台詞だから、8月にはなっていたのかな・・・
もし8月2日の出来事なら、『明日は誕生日』って言うと思うので、ギリギリ遅くて8月1日の出来事だと思うのですが・・・
そう・・・矛盾だらけなんです。
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第1部終了が何月の出来事かはわかりませんが、制服の衣替えがあったので、秋以降・・・
まあ、制服については単にその時の季節感を描いただけのことかもしれないので、抜かして考えるとしても・・・第1部の8月の時点で美奈子が登場していなかったはずなのに、第2部の中盤が
遅くても8月1日・・・
やっぱり、時間が戻っている・・・と考えるべきなのでしょうか・・・
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・・・で、ここからは・・・根拠も何もない想像です。
やっぱりあじ的には、『時間が戻っている説』を唱えたいと思います。
別にアニメのようにセーラー戦士達やうさぎの身に何かが起こったわけではありませんが、ダーク・キングダムとの戦いで、地球上にもかなりのダメージがあったようですし、実際衛さんは『この程度のダメージなら』・・・といって、パワーを注いで修復をはかります。
どの程度回復することができるかは・・・かなり謎ですが、少なくとも、第2部冒頭時の人々の生活は至極平和なものでした。
ボロボロになった地球が、突然復活したりしたら・・・普通の人は妖しく思いますよね?
そんなわけで、あじは、アニメと同じく時が戻ったのではないか・・・と思うわけです。
問題は誰が戻したのか・・・
多分、これは、再び復活したシルバー・ミレニアムのムーン・キャッスルに残っていたクイーンの意思と銀水晶の力なんじゃないかと勝手に想像します。
クイーンは、うさぎが改めて地球で生きていくことを心から願い、戦士としてではなく、幸せな生活が送れるようにしてくれたのではないでしょうか・・・?
時を司るのは確かにプルートの役目ですが、まあ・・・クイーンならそのくらいのことはできるでしょう。多分。
時を止めるのが禁忌なら、戻すのはもっといけないのでは・・・とも思いますが、仮に禁忌を破っても、既に死んでしまっているクイーンには関係のないことですしね(笑)
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ここで話を戻して、元基お兄さんの話。
時が戻ったとしても、元基お兄さんの記憶はそのままでした。
・・・まあ、これは・・・クラウンの地下に勝手に(笑)秘密基地を作ってしまっている以上、彼を騙し続けることに罪悪感を感じたから・・・ではないのでしょうか(笑)
または、彼を味方にしていた方が、基地が自由に使えるから便利だ・・・って理由(笑)
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話を戻しついでに、ママの『もうすぐ3年生』の一言・・・
もしも、時が戻って4月になっているのなら、ママの台詞はちょっと不自然ですよね?
だってうさぎは、2年生になったばかりのはずだから・・・!!
・・・まあ、これについては・・・ママが他人より多少『せっかちさん』だった・・・ということで、納得してみましょう☆(笑)
第2部について余談・・・
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さて・・・ここからは完全に蛇足なのですが、番外編の『ちびうさ絵日記』のシリーズ1作目をいつの出来事と判断するかについても、表をまとめる上で考えてしまったので、ついでにまとめてみました☆
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まず、このブラック・ムーン編のストーリーの特徴は、セーラー戦士達が1人ずつ誘拐されていく・・・ってことでしょう。
つまり残っているメンバーを見れば、どの時点の話かどうかの見当がつくわけです。
そしてこの番外編には戦士がちゃんと5人揃っている・・・ってことから、レイちゃんが誘拐される前のことか、逆に誘拐された戦士達を取り戻した後のこと・・・と想像することができます。
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・・・が、5巻の1話目に、衛さんが『ちびうさも学校に行くようになって随分変わった』的台詞を言うのです。
つまり・・・この時点では既に学校に行っている・・・ということになります。
絵日記のストーリー冒頭にて、ちびうさは転校生として紹介されています。
・・・ってことは、絵日記の1作めはレイちゃんが誘拐される前の出来事・・・となります。
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ところが、1つだけささやかな矛盾。
ちびうさの同級生となった更科九助が、『月野の家にはもう1人うさぎって名前の女がいる。同じ名前なんて変だ』のようなことを言い出すシーンがあります。
実は九助は、レイちゃんの学校の知人でもある更科ことの部長の弟だったわけで、『姉貴に聞いた』のようなことを九助自身も言っているのですが・・・
『どうして学校の違ううさぎのことを、ことの部長は知っていて、しかもその話をわざわざ弟に話して聞かせたのでしょう』?
大体、この時点でうさぎとことの部長は面識すらないはずです。
・・・っていうか、レイちゃんがさらわれた後、ことの部長に話を聞きに出かけたのは亜美ちゃんとまこちゃんの2人で、ことの部長がうさぎのことを知ることは、この後のシーンでもないはずなのです。
・・・まあ、仮に、レイちゃんが『他所の学校に面白いお友達がいるんですのよ』(原作口調)と話して聞かせたことがあったとしても、そのうさぎの家に同居するちびうさが、弟のクラスに
編入するなんて知るはずもないのです。
まだ、ちびうさが転校してきた日に、家に帰った九助が転校生の話を姉にしたことで、『あら、月野さんって人、お友達の知り合いだわ』とかいう展開になったのなら話は別なのでしょうが、
九助は、転校の紹介が済んだばかりのちびうさに、例の台詞を言ったわけでして・・・
これを論理的に考えるのなら、『偶然レイちゃんからうさぎの話を聞いたことの部長は、ついでにちびうさの話も聞いていたことになり、その友人の友人の家の同居人が弟のクラスに転校してくる前に、その家の家族状況を弟に話して聞かせた』・・・ってカンジでしょうか。
あまりにも不自然ですよね。
そこで、ここは論理的に考えるのをやめましょう。
ことの部長は『超常現象研究部』の部長です。
・・・つまり、『レイちゃんの友人のうさぎの家の同居人のちびうさが、九助といずれ関わりを持つことになるんじゃないかな』・・・と、予言したために、
九助に話して聞かせたのです(笑)
・・・レイちゃんが、ことの部長の弟のクラスにちびうさが入る・・・ってことを予言した・・・って説も考えられますが、ちびうさが小学校に通うようになったことはうさぎも知らなかったこと
らしいので、この可能性はないでしょうから・・・
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ただ、この絵日記中のうさぎ達の制服は、夏服なんですよね・・・
まあ・・・服については、作品を描いた季節が多分に影響してくると思われますので・・・この際考えないことにしましょう(笑)
第3部から想像するはるか・みちるの年齢
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第3部は比較的考えやすい時間の流れになっています。
まず8巻1話目に、はっきりと『うさぎ達は3年生で、ちびうさは2年生』的台詞があるからです。
第2部では2年生と推測されたうさぎ達の次の学年は当然3年生ですし、絵日記の1作目で1年1組に転校したちびうさの次の学年も当然2年生。
つまり、第2部から学年が1つ上がっているということになりますね。
ちなみに、アニメの設定でも、うさぎ達は3年生になっています。
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さて・・・新キャラのはるかさんとみちるさんについてはどうでしょう?
実は、作中には一度も彼女達の学年を明言する台詞など全くないのです。
・・・が、あじ的には高校1年生なんじゃないか・・・と考えております。
根拠は、単にアニメの設定では高校1年生として扱われていた・・・ってことと、原作者の初期設定には二人とも『16歳・高1』と書かれていたからです。
1月生まれのはるかと、3月生まれのみちるが16歳の高校1年生・・・って設定にはかなりの無理があります(高校1年生は普通、誕生日を迎えて16歳になるから)が、まあ・・・第1部のうさぎ達の年齢の矛盾と同じく、再び『ウッカリ』説でまとめておくことにしまして・・・(笑)
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ここでちょっとだけ気になるのが、7巻2話に書かれていた、はるかさんは以前十番高校にいて無限学園に転校した・・・って話。
さっきも書きました8巻1話の時期はは恐らく4月・・・
無限学園には、元々潜入目的で入ったわけだから、妙な時期の転校も仕方のないことだけど・・・普通なら、1年生・・・って考えるより、2・3年生って考える方が自然かもしれませんよね。
だって、時期的に高校は入りたてのはるかさんがすぐに転校・・・なんてちょっと不自然。
まあ・・・才能あるもの達を集めていた無限学園への転校ですから、周囲の人達がそれほど不信に思うこともないでしょうが・・・
『深いことを考えないで十番高校に入ったけど、公立高校だと思うようにテストドライバーとしての活動が続けられないことに気が付いたので無限に転校したい』・・・っていえば、あの学校ならすぐに入れてくれそうですけど。
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あと、何度も出てくるのであえて表にはまとめませんでしたが、彼女達・・・ヘリを乗り回したり、はるかさんは車を乗り回したりしているんですよねー。
ヘリはともかくとして・・・車の方については、原作ではなくアニメの方でツッコミが入ったことがありました(笑)
『はるかさんって、高校1年・・・ってことは16歳なんでしょ? なんで車の運転ができるの?』ってカンジの台詞だったでしょうか・・・
これに対してはるかさんは、気まずそうな顔をしながら『いやぁ・・・海外でライセンスを取ったんだ』・・・とのこと。
あの表情からすると嘘かもしれません・・・が、彼女達、何故だか財力はあるようなので、こズルイ手を使って何とかしたのかもしれません(説明にすらなっていないし・・・)
確かに・・・高校3年って考えたら、車の免許は取れますが・・・はるかさんは1月生まれ・・・ちょっと成り立ちませんよね。
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高校浪人した・・・とか、留年した・・・とか、無限に編入する際に下の学年である1年からやり直した・・・等の説も考えられますが、セーラームーンの世界観からして、これらはちょっと違うような気もしますので、これらの説は捨てることにしまして・・・
とりあえず、ここはあえて彼女達は高校1年生・・・ってことにさせてください。
やっぱりアニメの影響が大きいもので、それ以外考えられないのですよ・・・個人的に(笑)
第3部から想像するちびうさの年齢
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学校へは小学2年生として通っていたちびうさですが、実際には第2部6巻の1話目にて900歳であることが未来のキングの台詞から判明しました。
5巻1話目の時点で7・8月が過ぎていると思われるので、この時点のちびうさは、既に6月の誕生日を迎えてしまっていることになります。
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・・・が、番外編のちびうさ絵日記2作目によると、ちびうさは902歳になっているそうなのです。
ここで問題になるのが、絵日記2作めはいつの出来事だったのか・・・ということ。
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先に結論から言ってしまえば、恐らくは、第3部のビリユイ戦前後に入ってくるのではないかと思われます。
今回の絵日記の舞台はうさぎとちびうさの誕生日の6月30日から七夕までの出来事・・・と、背景がはっきりしておりまして、さらに、
通りすがりに無限学園の制服を着たはるかさんとみちるさんに出会っていることから考えても、この出来事は第3部中の6月30日であることに疑いはありません。
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ちなみに、ビリユイ戦前後と特定したのにも理由がありまして・・・
8巻4話で『梅雨が明けない』の台詞がありますから、6月下旬の出来事である絵日記は、4話以前の出来事かと思われますし、その台詞がなかったとしても、4話以降は話がジェットコースター式にどんどん進んでいってしまっているので、こんなのんびりとした閑話が間に入るとは思えませんから。
だってすぐにミストレス9が出てくるんですよ?
不自然以前に、ありえませんって。
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・・・で、その時、はるかさん達が着ていたのは無限の夏服・・・って点から考えても、このあたりが妥当だと思うわけです。
ついでにいうなら、ちびうさは2人の名前をちゃんと呼んでいたりします。
8巻2話で2人と出合ったちびうさが、それ以前に2人の名前を知ってるはずありませんしね(笑)
・・・まあ、実際にはちびうさは、みちるさんの名前は知っていても、はるかさんの名前まで知らなかったんじゃないかとも思われるのですが、絵日記の時のように、前の日にでも道端で会って名前を聞いた・・・って可能性もありますから。
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さらにいうなら、8巻3話で無限学園から失踪した2人が、3話以降も無限の制服を着ているのはかなり不自然でもありますが・・・元々潜入目的で無限に入ったわけですから、失踪後も生徒のフリをしてもそれほどおかしくありませんし☆
男子生徒として無限に通っていたはるか(アニメと違って男装ではなく男性として)さんが、女子の制服を着てた・・・ってあたりから考えても、
『フリ』なのかな・・・って気もしますが、別に無限に在籍中に『女性とのフリ』をして情報収集していても不自然ではないので、あえて8巻2話以降・4話以前ってカンジで幅を持って考えるのが妥当かと思います。
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話が違う方へ行きましたが、とにかく絵日記の2作目は、第3部の6月30日。
つまり、前の年に900歳だったちびうさが、次の年の誕生日には902歳になっている・・・という矛盾が生じるのです。
うさぎの『これであんたも901歳だっけ?』との台詞に『902歳だもん』と本人が答えているのですから、普通で考えるなら902歳の方が正しいのかな・・・とも思いますよね。
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確かに、902歳で間違いないという説の方が説明はつきやすいのです。
普通、父親(未来の衛)が幼い娘の年を間違うことなんてありえないことでしょうが、ちびうさは900歳。
さすがにこの年になってしまえば、1歳や2歳勘違いすることもあるでしょうし、勘違いでなかったとしても、『大体900歳』って意味での発言だった・・・と考えることもできます。
それとは別の説もありまして、その時のキングは、ブラック・ムーンからの攻撃のため、精神体のような存在として登場していました。
精神体のキングに普通の人と同じような時間の概念があるという保証はありませんし、肝心のちびうさがいないのであれば余計のこと、彼の時間はちびうさが現代へと旅立った4月の段階で止まったままになっているのかもしれません。
そう考えると、キングがちびうさが901歳になっていることに気がつかない・・・って理由にも納得行きますよね。
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もしかしたら、ちびうさが出発した30世紀とうさぎ達の時代との季節にズレがある・・・って説も考えられますけど、それまで考えていたらキリがないので、置いておきまして・・・
そんなわけで、普通ならここで『この時のちびうさは902歳です』・・・とまとめてしまうところなのですが・・・
あえてここは『901歳説』を唱えさせていただきます。
根拠は後ほど第4部余談にて解説しますが・・・多分、ちびうさは、時空を行ったり来たりしているうちに時間の感覚が狂ったか、それとも嫌みったらしくうさぎに『901歳』と言われたことに対して、それをそのまま肯定するのも癪なのでそう言ってみた・・・ってカンジなのではないでしょうか・・・(笑)
第3部について余談・・・
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第3部中には、ちびうさ絵日記の他にも『受験戦争編』の番外編が含まれています。
これが何故第3部の出来事なのか・・・については、言うまでもありません。
うさぎ達は第4部で高校生になっているからです。
第2部の時点ではまだ2年生であったはずなので、無条件でこの受験戦争編は第3部に含まれていると考えられます。
なら、それはいつのことなのか・・・
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とりあえず、作品掲載順に考えることにしまして・・・まずはまこと編。
冒頭にて『今日から3月まで毎週勉強会』と語っていることから考えて、まだ3月になっていないことは明らかですが・・・これ以上の情報はつかめません。
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・・・ところが、第3部8巻4話目の台詞に注目。
美奈子ちゃんが『まこちゃんち久しぶり』と言っているのです。
つまり、この時点ではまだ勉強会は始めていなかった・・・ってこと。
8巻4話目は夏頃であると推測されるので、勉強会が始まった時期は秋から冬・・・って感じでしょうか。
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来ている服も冬服なので、時期的には問題ないかと思いますが・・・特定するにはちょっと範囲が広すぎですけどね・・・
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とりあえず、まこと編は置いておきまして、次は亜美編。
これはもっと絞込みが楽でした。
・・・というのも、掲示板に模試の日程のポスターが貼ってあったからでして、その日付は9月3日、10月1日、11月5日、12月1日・・・となっていたからです。
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それを見て、『また模試があるんだ』と呟く亜美ちゃん・・・
つまり、一番最後の模試の12月1日以前の出来事(実際には申し込み期間があるからもう少し前)となります。
注目すべき点はもう一つありまして、この台詞を呟いたのが亜美ちゃんだ・・・ってことなのです。
彼女なら当然模試のチェックは欠かさないはず。
今まで貼りっぱなしだったポスターに気が付いていないことなんてありえないことでしょう。
・・・となると、申し込み期間も考えて9月3日以前の出来事と考えるのが自然かもしれませんが・・・
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ところが、この時点で亜美ちゃんは長袖のセーラー服を着ていました。
8月中に長袖なんて・・・ちょっと考えられません。
まあ・・・何度も書いてしつこいようですが、たまたま作品が描かれた季節に合わせただけのことかもしれませんが・・・
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そこで考えた強引な結論は、このポスターは貼られたばかりのものだった・・・という説。
普段から何回か分の模試情報を掲載しておいて、前回のポスターには9月と10月分くらいまでが載っていたわけです。
で、今回亜美ちゃんが見たポスターは、新たに貼りなおされた新しい情報だ・・・というわけです。
でも・・・こうなると、この掲示板には日常的に模試情報が張り出されていることになるわけで、『また』という亜美ちゃんの台詞は不自然なものかもしれません。
だって、毎月模試があることはわかりきったことなのだから・・・
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そこで、さらに強引な結論。
この話のサブタイトルは『亜美ちゃんの初恋』・・・
まあ、実際には単なるおマヌケなオチになってしまうわけですが、でも・・・亜美ちゃんがちょっと舞い上がっていたのも事実。
『また模試が・・・』と呟いた時点では、それほど思いつめてはいませんでしたが、実は見た目よりもかなりテンションが高かったのかも・・・
そんなわけで、この日の亜美ちゃんは模試の日程を覚えていなかったのではないでしょうか。
・・・で、掲示板を見て、それを思い出して、『ああそういえば、また模試が・・・』ってニュアンスだったのではないかと・・・(笑)
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どちらにしても、この出来事は秋〜初冬のこと・・・と考えて間違いはないでしょう。
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また、この亜美編には、もう一つキーワードがありまして、『海野の存在を1年くらい忘れていた』といううさぎの台詞があるのです。
これについても調べて、考察内に組み込んでも面白いかとは思いますが・・・あえてこれは原作者側の制作上のギャグ(またはうさぎのギャグ)ととらえて考えないことにいたしました(笑)
いくら、忙しいセーラー戦士だとはいえ、あんなに個性の強いクラスメイトのことを本当に1年も忘れているはずないですものね。多分・・・
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話変わって美奈子編・・・
この話も、ある程度の特定は可能でした。
うさぎのような自己紹介的台詞で、『15歳中3』と自ら言っているからです。
美奈子の誕生日は10月22日。
つまり、それ以降の出来事・・・と思われます。
・・・が、第1部のうさぎの年齢の考察等でもおわかりの通り・・・実はこの台詞はアテになりません。
服は冬服ではあるんだけど・・・
困ったね。
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そこで思い出していただきたいのがまこと編。
まこと編の冒頭は勉強会の初日という設定なのです。
・・・ということは、少なくとも勉強会シーンのある美奈子編はまこと編の後だと考えることができます。
亜美編には勉強会シーンは含まれていないものの・・・まあ、同時期に描かれた3部作ですし、順序良く、まこと編と美奈子編の間に亜美編があった・・・と考えるのが無難かもしれませんね。
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・・・で、番外編の順序はわかったのですが、肝心の『いつの出来事か』を特定することは・・・かなり難しかったりします。
普通に考えたら、第3部は冬服に変わってすぐに話が決着しているので、秋くらいには闘い終わってその後春まで受験勉強なのかな・・・とも思われたのですが、実はそうなると第4部との時間が合わなくなってしまいまして・・・(汗)
まあ、その辺については別項で解説するとしましょう。
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ただ、これだけは言っておきます。
『番外編なんだから、パラレルな話だったんじゃないの?』・・・って説。
確かに考えました。
ですが、第5部の16巻3話目に、『T・A女学院潜入事件を思い出す』という台詞がありまして・・・
まあ、もしかしたら、本編に描かれていない時にでもそんなエピソードがあったのかもしれませんが・・・普通に考えたら、やっぱりこの番外編での出来事をさしている・・・と思われますし、そう考える方が無難だと思います。
・・・そんなわけで、この番外編も本編と同じ時間列にある・・・と考えられるのです。
第4部以降の考察
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